一昨日(2019年7月7日)はチャオプラヤー川沿いにある「The Jam Factory(ジャムファクトリー)」へ。タイのグラフィティアーティスト・Headache Stencilや、ラップグループ「Rap Against Dictatorship」のメンバーが集って開催されたイベント「Uncensored」の会場をのぞいてきました。
タイの”今”を映す音楽とアート
Uncensored=「無検閲」というタイトルが付けられたこちらのイベント。会場ではHeadache StencilやAlex Faceなど、タイを代表するグラフィティアーティストの社会風刺作品が展示されたほか、昨年MV「プラテート・クー・ミー」で世界的に大きな話題を集めたラップグループ・Rap Against Dictatorshipのメンバーによるライブも開催されました。
イベントの内容的に若い子が多いのかな?と思いきや、幅広い年代の人たちが集っていたのが少々意外でしたね。若い女の子たちや欧米人の姿も多数見かけました。
載せても大丈夫そうなもののみ、展示作品の一部を載せておきます。
また、イベント中盤にはHeadache Stencilによるライブペインティングも(これを観れただけでも会場に足を運んでよかった!)。
ピースフルな音楽が流れるなか、「เสรีภาพ(自由)」という言葉を記した作品が完成。写真だとわかりづらいですが、ひとつひとつの文字は武器や銃器で構成されているんです。シンプルだけど非常に強いメッセージです。
政治色の強いイベントということでもう少し硬派な感じのイベントを勝手に想像していたんですが、終始ピースフルな雰囲気で進行していたのが非常に印象的でした。MVで怒りを露わにしていたRap Against Dictatorshipのラッパーたちもそのへんにいる気のいいあんちゃんという感じだったし。なんだろう、隠し切れない人の良さみたいなものが皆ぷんぷんに出てた気がします、勝手な印象ですが。
なお、今回のイベントに出演したHeadache StencilやRap Against Dictatorshipについては、残念ながら日本語メディアではあまり多く取り上げられていないのが現状。もし少しでも興味を持った人がいれば、以下の日本語記事が詳しいので是非読んでみてください。
タイと聞いて多くの人が思い浮かべる楽しげな印象、一般的な観光地のイメージとは全く異なる、タイの国が持つ別の顔が見えてくると思います。
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