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【カンボジア旅行記】大量虐殺の地・プノンペン「キリング・フィールド」を訪ねて

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昨日公開した「トゥール・スレン虐殺博物館(S21)」の記事につづき、本日もカンボジアの暗黒近代史を伝える場所「キリング・フィールド(Choeung Ek Genocidal Center)」についてご紹介します。

なお、本日の記事にも昨日の記事同様、残酷な表現が出てきます。苦手な方はこの記事をどうぞスキップしてくださいね。

キリング・フィールドとは

キリング・フィールドは、ポル・ポト政権下(1975~79年)のカンボジアで使用されていた刑場(処刑を行う場所)、ならびに処刑された方々の遺体が埋められていた場所を指す名称です。キリング・フィールドはカンボジア全土に300か所以上も存在するといわれているのですが、今回はそのなかで最も有名な「チュンエク大量虐殺センター(Choeung Ek Genocidal Center)」を訪ねました。

昨日の記事で、プノンペン市内の刑務所「S21(現在はトゥール・スレン虐殺博物館として一般に開放)」をご紹介しましたが、チュンエク大量虐殺センター(以下「キリング・フィールド」とさせていただきます)はそのS21に付属する刑場として造られました。

 

当初はS21で収容者を殺害し、裏庭に遺体を埋めていたようですが、じきにそこが満杯になったのと、処刑時の叫び声が外に漏れる事への懸念から、わざわざプノンペン郊外にキリング・フィールドを造ったのだそうです。ここが最も稼働していた時期には1日に300人もの人たちを殺害していたというのだから言葉を失います。

 

キリング・フィールドへの行き方

前述の諸事情から、キリング・フィールドはプノンペンの中心部から車で30分強もかかる辺鄙な場所に造られました。公共の交通機関は無いため、個人旅行の場合はバイクタクシーかトゥクトゥクで行くのが一般的な模様(「地球の歩き方」によれば中心部からバイクタクシーで往復10USドル、トゥクトゥクで往復20USドルが相場とのこと)。個人でドライバーと交渉するのが面倒だという方は、S21とセットで周る半日ツアー・終日ツアーに乗っかるのが一番楽だと思います。ツアーなら車で行けますし(郊外は悪路が多いため、かなり埃っぽいのです。バイクタクシーやトゥクトゥクで行く場合はマスクがあると便利です)。

 

私たちの場合はというと、トゥクトゥクを半日チャーターして、ホテル→S21→オルセー(昼食場所)→キリング・フィールド→ホテル、というルートで周ってもらいました。私たちの経験&ネットで拾う情報だと15USドル程度が半日チャーターの相場だろうと思われます。

 

キリング・フィールドの入場料

2018年12月現在、キリング・フィールドの入場料は外国人6USドル。日本語の音声ガイドは無料で借りることができます。また、S21同様、個人で英語ガイドをつけることも可能です(要チップ)。ここでも欧米人は個人ガイドをつけている人が多かったですね。

 

また、私たちは時間の関係で観ることが叶わなかったのですが、展示室では約15分間の虐殺にまつわる映画(英語)が1日14回上映されています。こちらは無料で観ることができます。

 

惨劇が起きた現場を歩く

ゲートで料金を支払い入場してまず向かったのは、敷地中央に建つ写真の慰霊塔。塔のなかには、この場所で掘り出されたという8,985柱の遺骨が安置されています。

ガラスケースの中に並ぶ遺骨は年齢別に区切られており、年齢を問わずたくさんの人がここで亡くなったことがわかります。頭がい骨には不自然な穴が空いていたり陥没しているものも多数ありましたが、それらは処刑の痕ということでした。

 

慰霊塔を後にした私たちはさらに園内奥へ進みます。

緑豊かな園内はよく整備されており、一見すると公園のようなピースフルな雰囲気なのですが、ふと足元に目をやると遺骨と思われるものや、亡くなられた方がかつて身に着けていたと思われる衣類の残骸が普通に野ざらしになっているんです・・。とてもじゃないけどここで写真を撮影する気になれなくて、以降は一切撮影ができませんでした。

 

また、ここで取られた殺害方法が小さな子どもを木の幹に叩きつけて殺したり、木の皮で喉をかき切って殺したり、と原始的なものが多いのも私にとっては衝撃的でした。貴重な銃弾を消費しないためとかいろいろ理由はあるのでしょうけど、今からそう遠くない時代にこういった殺りくが、しかも大量に行われていたことがちょっと信じられないな・・と言葉を無くしてしまいました。しかも処刑を行った人たちの多くが少年少女だったわけで・・考えれば考えるほどやるせない気持ちになるばかりでした。

 

展示のすべてがこんな感じなので、S21同様、ここを見て周るのも精神的に余裕がある時じゃないと非常に厳しいと思います。またお子さんを連れていく場合も、展示の内容が十分に理解できる年齢になってからがおすすめです。

 

まとめ

以上、プノンペン郊外にある「キリング・フィールド(Choeung Ek Genocidal Center)」をご紹介しました。「ごくごく普通に暮らしていたはずの人たちが、何故こんなにも残酷な行為に手を染めてしまったんだろう?」と施設見学中もタイに帰ってきてからもずっと考えましたが、答えはよくわかりませんでした。ただ言えるのは誰もがいつでも加害者になり得るということ。一緒に行った子どもともそういった話が繰り返しできたので、それだけでも足を運んだ甲斐があったと思います。

 

昨日今日と2日にわたり、ポル・ポト時代の負の遺産というべき場所を2か所ご紹介しましたが、たった4年弱しか続かなかったポル・ポト政権下で殺害された方、強制労働や飢餓による栄養失調などで亡くなられた方の総数は、カンボジア全土で計200万人にも上るとみられています。また、1979年にベトナム軍がプノンペンを攻略したあともカンボジアの苦難の歴史は終わらず、1991年にカンボジア和平協定が成立するまで長い長い内戦が続きます・・。近年は経済発展を遂げているものの、長い内戦によって壊滅した社会基盤、奪われた多くの人命という痛手が、今なお教育、経済などの面で多くの問題をもたらしているのがカンボジアの実情なのです。

 

日本で生活していると触れる機会の少ないカンボジアの近現代史ですが、もしカンボジアに行かれる方がいらっしゃれば、サラッとでも近現代史を頭に入れていかれると良いと思います。また、見学して気分が良くなる場所ではけっしてありませんが、もしプノンペンに行かれる方でS21やキリング・フィールドを未見の方がいらっしゃれば、是非足を運んで頂けたらなと思います。

 

スポット情報

キリング・フィールド(Choeung Ek Genocidal Center)

住所: Roluos Village, Sangkat Cheung Aek, Phnom Penh, Cambodia

TEL:(+855)23-305-371

開館時間:07:30-17:30

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